NISAで投資信託を3年積み立てた僕が、次に何をしたか

NISAで投資信託を続けていたが、「これだけで大丈夫か」と感じた50代会社員が、次のステップとしてオプション取引を始めた理由と経緯。

NISAで投資信託を3年積み立てて思ったこと

NISAで投資信託の積み立てを始めて、もう3年になる。きっかけは職場の同僚の一言だった。「NISA、やらないの?」。それまで銀行の定期預金しか知らなかった僕が、重い腰を上げて証券口座を開設したのが5年前の話だ。

最初は月3万円からスタートした。全世界株式のインデックスファンドを選んで、あとは毎月自動で引き落とされるのを見守るだけ。正直、最初の1年は値動きが気になって毎日アプリを開いていたが、2年目あたりから「見ても仕方ない」と悟って放置するようになった。

3年経った今、含み益はそれなりに出ている。複利の力というやつを実感している。NISAを始めたこと自体は、間違いなく正解だった。

でも、これだけで大丈夫なのか

含み益が増えていくのは嬉しい。でもある日ふと思った。「これ、定年後に取り崩して生活費にするんだよな」と。

投資信託は「貯める・増やす」には最適だけど、「毎月の収入」にはならない。取り崩せば元本が減る。年金と合わせてカツカツの生活をするために積み立てているのかと思うと、なんだかモヤモヤした。

定年後に必要なのは「資産の山」だけじゃなくて、「毎月入ってくるキャッシュフロー」なんじゃないか。その発想に至ったのが、投資を始めて3年目のことだった。

「次のステップ」を探し始めた

NISAの積み立ては続けながら、別の収入源を作れないか。そう思って調べ始めた。候補はいくつかあった。

高配当株

配当金で毎月(正確には四半期ごと)キャッシュフローを得る方法。魅力的だが、まとまった元本が必要だ。年間配当利回り4%として、月5万円の配当を得るには1,500万円の元本がいる。50代の僕にはちょっとハードルが高い。

不動産投資

家賃収入は安定的なキャッシュフローの王道だ。ただ、初期投資が大きすぎる。ローンを組んでまでやるリスクを、定年間近の僕が取るべきかは疑問だった。物件管理の手間も気になる。

FX

為替の値動きで利益を狙う。やっている知人がいるが、「常にチャートを見ていないと不安」と言っていた。本業がある会社員には向かないなと思った。

オプション取引

正直、最初に名前を聞いたときは「何それ?」だった。オプション取引という単語は知っていたが、自分で説明できるほどの知識はなかった。

調べてみると、米国株のオプション取引には「プレミアム」と呼ばれる収入を毎月得られる手法があるらしい。しかも、株を買うよりも少ない資金で始められるという。

僕がオプション取引を選んだ理由

いろいろ比較した結果、僕はオプション取引を学んでみることにした。決め手は3つだった。

  • 毎月のキャッシュフローが期待できる ― 投資信託の「貯める」とは別に、「毎月入ってくる」仕組みを作れる
  • 本業と両立できそう ― FXのように一日中チャートに張り付く必要がない。米国市場は日本時間の夜なので、仕事後に対応できる
  • NISAと共存できる ― 投資信託の積み立てはそのまま続けて、余裕資金でオプション取引を始められる

もちろん、リスクがないわけではない。オプション取引にはオプション取引なりのリスクがある。でも、何もしないまま定年を迎えるリスクと比べたら、学んでみる価値はあると判断した。

最初はデモ取引から

オプション取引を始めるにあたって、僕はセミナーに参加して基礎を学んだ。いきなり実際のお金を使うのは怖かったので、まずはデモ取引(練習用の取引)からスタートした。

デモとはいえ、実際の市場データを使って取引の感覚を掴めるので、これはありがたかった。最初の数ヶ月はデモで練習して、少しずつ「こういうことか」と理解が深まっていった。

実取引を始めたのはデモを半年ほどやった後だ。最初は小さいポジションばかりで、利益も微々たるもの。でも「自分の判断で取引して、実際にキャッシュが入ってくる」という体験は、投資信託の自動積み立てとはまったく違う感覚だった。

NISAはやめない

誤解のないように書いておくと、僕はNISAの積み立てをやめたわけではない。今も毎月継続している。投資信託は長期で資産を築くための土台として、引き続き大事にしている。

オプション取引はそこに「キャッシュフロー」という別の柱を加えたイメージだ。一本足打法よりも、複数の収入源を持っておいた方が安心できる。50代の僕にとって、この「次のステップ」を踏み出せたことは大きかった。

次のステップを考えること自体が成長だと思う

5年前、NISAすら知らなかった僕が、今はオプション取引をやっている。振り返ると、投資の世界は知れば知るほど選択肢が広がる。

NISAで投資信託を積み立てている方で、「これだけで大丈夫かな」と感じ始めている方がいたら、それは成長の証だと思う。不安に感じる必要はない。「次のステップ」を探し始めたこと自体が、投資家としての一歩だ。

僕の経験がどこまで参考になるかわからないが、同じ50代の誰かが「自分も調べてみようかな」と思うきっかけになれたら嬉しい。

オプション取引の具体的な話は、また別の記事で書いていこうと思う。